2012年、ありがとう。その1

気づけば2012年ももう年の瀬。

いやはや、ブログの更新がずいぶんと滞っておりました。その分、仕事に恵まれていたわけです。

更新できなかった間も、ブログに載せるつもりで仕事を撮り貯めてきたので、ここで紹介してみようと思います。

まずは、9月に実施した高木の樹上剪定。

下の写真中央の高木はイヌマキの古木です。樹高はおよそ13mほど。

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太い幹が2本見えますが、そのうちの左側の内部が、上から地上3mくらいまで腐れていました。

数年前に実施した剪定がだいぶ手荒だったようで、頂端の幹を太い位置で心止めしたために枯れ込みが進んだようです。

かなりぐらついていて倒れる危険性がありました。

隣家に近く、とくに台風が接近していたこともあり、もしも倒れた場合は大変です。

古い樹でクライアント様の思い入れが強く、できる限り残したいとの要望がありました。

そこで、健全な右側を残して、倒れる危険性のある左側の幹を剪定することにしました。

このような高木の剪定では、安全面から高所作業車が使えるならばそれを使うに越したことはありません。

しかし、今回のケースでは車両の入れるスペースが無いため、ロープとハーネスを使って人が木に登って作業することになりました。

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このロープとハーネスを使った作業を樹上作業といい、ヨーロッパやアメリカではこの作業を専門の一つとするアーボリスト (Arborist)という職業があります。私はウィズレーガーデンで技術を修得してきました。アーボリストの技術を持った人は日本ではまだまだ少ないですね。

 

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樹上作業の剪定では、専用のアップハンドルチェーンソーを使います。今回のように周囲が構造物や植栽に囲まれている場所では、高所で切った枝や幹をロープを使っておろしていきます。そのため、細かく切っておろす作業を繰り返します。とくに根本に近づくにつれて幹が太くなるので、より細かく切っていきます。

DSCN1463
剪定後、切り口などに癒合剤を塗布しておきました。この癒合剤の使用については賛否が分かれていますが、今回のケースでは使用することにしました。
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今回は台風が接近していたので、迅速な作業が求められました。
それでも安全には十分に注意する必要があります。

今回の高所剪定作業で、クライアント様の懸案を解決するお手伝いができました。とても立派なイヌマキ、大切にしていきたいですね。

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